内社会という言葉は私が勝手に創造した言葉です。1973年の初めてのソビエト訪問から会話倶楽部を運営して10年間の間にロシア人社会に独特の人間関係があるのに気がつきました。それを"内社会"という言葉で説明してます。このロシア独特の社会構成を理解しないとロシアは理解できないと考えてください。ロシア人の対応や来日して帰国する時jに異常にたくさんのお土産を買い求めるロシア人の行動はこの内社会が物語ってくれます。
ロシア人の猜疑心と説明してますがロシア人同士でも初対面ではお互いを信用し合いません。相手が誰だかわかるまでは決して心を開いてくれませんが一旦心を開いたらロシア人との交際は今までとは全く違う展開を見せてくれます。ロシア人が心を開くということはその人の内社会のメンバーとして認めてくれることです。つまり相手から信頼性を得たということでこれは簡単にロシア人に受け入れてもらう人、長く付き合っても内社会に入れない人とその人の行動や言動が大きく関係してきます。
ロシア女性と交際しても相手がその人の内社会に入れてくれないと関係はただの知り合いのままということで結婚を考えていても進展は望めません。
外国語を一生懸命に勉強すればある時その外国語が自分の体の中に自然に溶け込んでると感じる時があります。それを経験すれば語学は急上昇で習得できますがロシア人の内社会に溶け込んだ・・・と自覚できるまでは相手に信頼されるように努力しなければなりません。その自覚を得るまでの時間は人それぞれです・・・。それはどうすれば良いのですか?と質問されても返答に困りますがまずは相手を先に信頼することが大事ではないでしょうか?相手に対して少しの不安や不信感を抱いていればそれは自然に態度から発せられ相手も同じように不審感を抱き続けるでしょう。ロシア人から信頼される為に物質的攻略はお金と時間の無駄です。
内社会・・・これは閉鎖的な社会構成、日本でいう村社会に似てるかもしれませんが大きく違うことは内社会には談三者が自由に入れるということです。同じ価値観、面白い人、良い人・・・信頼できる人ならロシア人は自分達の内社会にいつでも招待してくれます。内社会を別の言葉で表せば゛相互援助社会”とも言えます。内社会の仲間が困ったら他の人が助けるのは当たり前のことです。ロシア経済危機をロシアが乗り越えたのは内社会のメンバー同士で助け合ったのも大きな理由です。冨の分配・・・を内社会では当然のごとく行なってますので。ロシア人からすれば経済的に優位だった日本人がその中に入ればロシア人は当然のごとく困った時に相談をして来ます。大体の場合は金の話が出てきます。もちろんロシアでもお金の話は歓迎されませんしロシア人もお金の話をする時は困った時であり助けを求めてる場合です。
もし本当に内社会のメンバーと相手が認めてるなら"それは出来ません"と断わればそれで話は終わりです。そのロシア人は別の、同じ内社会の人に助けを求めるでしょう。日本人は断わったら相手に嫌われる、ケチだと思われる・・・と自己流に考えてそこで女性との関係を終了してしまう人もいますが"駄目です"と断わった後のロシア人の態度が"ああ、そうですか"とあっさり引き下がったと驚いた男性もいます。
ロシア人の内社会に入り込んだ、と確信を持つためにはロシア人にちょっと無理な注文をするのも面白いです。例えばロシア訪問、デート訪問でお金をなくした・・・と困った状態を相手に告げればロシア女性は何か対策を考えてくれるはずです。食事は私の家で食べましょう・・・その他お金のかかるところには行かないはずです。女性に金銭的余裕があれば滞在中はすべて支払ってくれる可能性もあります。その後、使った金銭を要求してくる人はいないと思います(相互援助ですので)。
ロシアの政治内社会・・・今のロシアの首相プーチンを見ればわかると思いますが彼の周囲はすべて彼の内社会のメンバーです。世界で一番お金を支払ってるのはプーチンだという旧社会国の人が言ってたのを聞いたことがあります。
ロシアの一般内社会・・・そのグループによってメンバーの数は異なりますがメンバーになると家族同士の付き合いとなります。ウラジオストクのアーニャさんが今年の1月に来日した時に彼女が友人達に買ったお土産の数は28個。つまり28人の内社会の友達がいると考えられます。2,3月に誕生日を迎える友人にはちょっと高めのお土産を買っていました。内社会のメンバーは自分の誕生日は一年間の貯金をはたいてレストランを貸しきって誕生パーティを開きます。800ドルくらいの予算が今の実情のようです。その誕生日には内社会のメンバーをすべて招待しますが招待された人が来ない場合はと尋ねたら"電話で相手を問い詰める"とアーニャさんは笑ってました。メンバーの子供の誕生会もロシアでは最近盛んになってきてるようで子供専用のパーティ会場もあるそうです。
ロシアの内社会は数年前までは違ってましたが誕生会やプレゼントの交換など金銭的余裕が出来たここ数年のロシアの変革です。以前はダーチャで作った果物を新聞に包んで配る・・・というのが私の記憶にあります。普通のロシア人はレストランに行く習慣はありませんでした。現在でもアーニャさんは家族でレストランには行かない、行けるはずがないと言ってます。が、誕生会や結婚式でレストランに招待される回数は増えてるようです。盆正月を一緒に祝うのがロシアの誕生日だと思います。ロシア人の貯蓄はその為・・・と考えてるのは私だけでしょうか?
ロシア人の内社会の特典は困った時にはメンバーが助けてくれるのが当たり前です。救いを求めれば皆が面倒を見てくれます。仕事もメンバーのコネで入ってくるようです。メンバーは信頼で結ばれてますので相手を裏切ることは出来ません。もし裏切ったら・・・その人はロシアでは生きていけない可能性が高くなるでしょう。アーニャさんの旦那さんは時々買出しで大金がある都市から彼に送金され注文品を集めて依頼主に輸送してますがこの仕事はメンバーの紹介だそうで契約書等は一切ないそうです。すべて信頼関係・・・。
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ロシアよりベターな生活